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●研究美術●ミマキング診療所

宮古島~台風~

二日目。夜中から、窓にあたる雨の音が、
ガソリンスタンドの洗車コーナーの中にいるような音になって来た。
明け方、クーラーを誰かが消してくれたらしく
あまり身体が冷えずに、トイレの数も減って、目がさめた。
寝起きに友達が「電気つけてみー」って言うからつけてみたら、音沙汰ない。
ということはテレビもつかなければ、トイレもシャワーも暗闇の中。
クーラーは誰かが、寒くなって消したわけではなく
勝手に消えて、今度は蒸し暑くなってきているのにつかない。
しょうがないから、前日同様、ベットでごろごろ+ロビーで
借りたトランプをして、午前中を過ごす。

ロビーに行くには、この部屋は別棟で、停電のためエレベーターは使えず、渡り廊下も使えず、
4階からいちいち外の吹きすさぶ雨風の中、階段をおりてなぜか、渡り廊下の下から
また階段をあがっておりて外の屋根付きの廊下を、長々と通っていかないといけない。
ロビーに行けば、自家発電で一応電気はついていて何度もいききしてお菓子購入したり...。
やがては自分達の部屋のある棟が全部断水になったから
トイレはいつもロビーまで歩いていかないといけなくなった。

ロビーでは足留め隊、台風ツアー参加者達がむらむらと、なにをするでもなく、たむろっている。
とてもおかしな風景だった。
ひそかに、太極拳やってみたりしても
それ関係の仲間で旅行しているわけではないので特に続かず、
それでも、テレビもネットできない時間が10時間をこえると
人間どうしの関係が原始的になってきて私達も子供みたいにナチュラルハイになっていた。
暗くなって、断水は直ったけど、停電は続いているので
懐中電灯で天井に影絵をして遊んだり
なぜか、やたらと友達どうし接触が増えたりしていた。
友達に肩をもんでもらったりしてもなぜか凝ってなく、
私は現状に満足していたのだろうか?
大阪に帰ったらすぐ凝った。
晩御飯を食べている最中に電気が復活して
そこここから拍手があがって、台風ツアーは終わった。

航海へ



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